2020年3月20日金曜日

クリームの考えるオートノミートレーニング「理論編ver.1 」上巻

自称オートノミートレーナー見習いのクリームです。

このコーナーでは独断と偏見も交え(!?)、現在私が理解しているオートノミートレーニングをご披露させて頂きます。あくまでも私見ですので、宜しければ奇譚ないご意見をドンドンお寄せ頂けますと幸いです。


【このコーナーを作った理由】
 私は2018年のある幸運な出会いをキッカケにオートノミートレーニングに関わる事になりました。その後、これまでに出会ったオートノミートレーニングを勉強されている皆様は、とても素敵でとても尊敬できる方々でした。今では「この出会いのために今までの時間があった」とも思え、オートノミー について皆さんと語るたびに、充実感と興奮、そして愛を感じています。

ご存知のようにオートノミー トレーニングは、ドイツのグロサルト先生が考案した心理療法であり、科学的なエビデンスもドイツや日本においても積み重ねられて来ており、これらの研究の結果、そのトレーニング効果は高いことが証明されています。日本オートノミー協会公式サイト 

オートノミー トレーニングはグロッサルト先生が産み育てたられて来た心理療法ではありますが、トレーナーサイド、いわば、オートノミー を学ぶ側から見ると、「教祖のグロッサル先生が有難い方法を授けて下さった」というような四角四面な型にはまった心理療法の手法ではなく、あくまでも「クライアント個人の能力をどこまでも信じて」「クライアントと共に歩んでいき」「クライアントとトレーナー双方ともそのセッションで幸せになる」という過程をとるため、「これが絶対の真理!」「絶対のオートノミートレーニング!」というものは存在しないと考えるのが自然だと思うようになりました。
 
逆に言えばトレーナーを目指す側にとって「分かりづらい」心理療法とも言えると思います。オートノミートレーニングは「セッションの枠組み」の理解や、傾聴といった基本的手技などを身につける事は必要不可欠ですが、他の部分は目の前に今いるクライアントの現在、過去や深層心理、夢などを受け止め、クライアントと共に、謎解きをする、いわゆる「柔」の拳と言えるのではないでしょうか?(早速、ものスゴイ独断と偏見が出ましたが)。北斗の拳(公式サイト)  柔の拳:ウィキペディア



【オートノミー(自律性)とは】

特定の人物や特定の状況に左右されず、人生の本当に大切な目的に向かい、「過去」から続く無意識の囚われの思考や囚われの行動パターンから開放され、「今」現在なんらかの愛を受けて生きている事に気づくと共に、「これからの時間」も愛を感じて生きることです。

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グロッサルト先生の書かれた「オートノミー トレーニング」(永野純 他 訳)の表紙には、「健康、幸福、社会の安定ー全ての鍵となる自律性を高めるために」と書かれており、「自律性」が理論の中心であることはわかりますが、あまりにのもその理論が素晴らしく、眩しすぎる(?)ため、私には注視できず理解が難しかったです(今でも十分に理解できてませんが)。
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【心理療法全体に対するオートノミー トレーニングの立ち位置】

ザックリ言うと認知行動療法と精神分析療法を同時に使う様なイメージです。

二つの療法がうまく噛み合い、クライアントの感覚的にストン!と納得する原因にたどり着き(クナップクンプト)、さらにクライアントが実行可能と思う解決方法を一緒に見出す事によって、たった1~3回の面談(超短期)で、永続的な効果を得る事を目的とする療法と言えます。その行動変容効果が出る割合は3040%で(カウンセリング療法では効果は非常に高いと言われています。)、その効果は一時的なものではなく「汎化」(ある特定の刺激と結びついた反応が、類似した別の刺激に対しても生ずる現象。

また、同一の刺激に対して、類似した種々の反応が生じる場合もいう)を通じて面談後、時間が経つにつれて効果が出てくることも期待出来ます。さらにクライアントに何らかの「問題を解決したい」という希望がある場合の方がより高い治療効果があるようです。
日本オートノミー協会のスライドを借用・一部改変


【オートノミートレーニングの枠組み】

 オートノミートレーニングの「枠組み」をお示しします。
この枠組み(ステップ)そのものがオートノミートレーニングとも言えます。ステップ1〜5を、1回のセッション(1時間から3時間)で行います。
オートノミートレーニングの「枠組み」



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